サンダーオブハード（2003年生、母ムーディーサンダー）

サンダーオブハード（2003年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のエアジハード（当時8歳）と交配したムーディーサンダーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、地方27戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2008年のフレンドリーサドル特別(一般B2 B3)。

経歴

デビュー前

出川龍一厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2005年）

10月28日、デビュー戦は石崎隆之騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。馬体重は513kg。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタクトを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月23日、中3週で迎えた2戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のナドアルシバ競馬場カップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（2006年）

2月13日、中9週で迎えた4戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のブルーバードカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

3月13日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の内外タイムス盃（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月3日、中2週で迎えた6戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のさくら特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

5月3日、中3週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の東京湾カップ（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の山吹特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したブルーゴールドにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月6日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦の若竹賞（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

7月13日、中4週で迎えた10戦目は、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた11戦目は、一般C1二（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた12戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

9月18日、中4週で迎えた13戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に終わった。

4歳（2007年）

2月9日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた14戦目は、一般C1二アイ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた15戦目は、一般C1二アイ（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったマクヒスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月30日、中2週で迎えた16戦目は、中野区特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月4日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、一般C1二アイ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラックコンコルドに9馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

5月20日、中1週で迎えた18戦目は、アストレイア賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったセンノウィンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月19日、中3週で迎えた19戦目は、ファンシーホイップ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るニイタカヴァンクルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

7月13日、中2週で迎えた20戦目は、東京サマーランド賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦のガーナ共和国盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月21日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の処暑特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月26日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の白露特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るビッグサクセスを強烈な末脚で半馬身差し切って4勝目を手中に収めた。

5歳（2008年）

2月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、フレンドリーサドル特別（船橋ダート1800m 雪/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山田信大騎手（7戦2勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルマルスを半馬身振り切って休養明けの一戦をモノにした。

3月7日、中3週で迎えた25戦目は、小金牧特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田信大騎手（8戦3勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

3月27日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた26戦目は、’08スプリングカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田信大騎手（9戦3勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

4月4日、連闘で迎えた27戦目は、ハンデ戦のアンデルセン特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で山田信大騎手（10戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したペリーにアタマ差届かず2着に甘んじた。