クリノガウディー（2016年生、母クリノビリオネア）

クリノガウディー（2016年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時12歳）と交配したクリノビリオネアが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は三輪牧場。2018年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で2着に入った他、2020年の高松宮記念(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月8日、デビュー戦は森裕太朗騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は492kg。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のミッキーバディーラに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月17日、中5週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったアドマイヤマーズに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3歳（2019年）

3月17日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

4月14日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

7月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は森裕太朗騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したグルーヴィットにハナ差届かず2着となった。

9月8日、中6週で迎えた8戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

10月19日、中5週で迎えた9戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入った。

11月17日、中3週で迎えた10戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦0勝）。17頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

4歳（2020年）

2月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月1日、中2週で迎えた12戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は森裕太朗騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。4着に入り込んだ。

7月5日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデG3のCBC賞（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

8月16日、中5週で迎えた15戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい18着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた16戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は森裕太朗騎手（3戦1勝）。17頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（2021年）

1月31日、中4週で迎えた19戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた20戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

3月27日、中3週で迎えた21戦目は、名鉄杯（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい15着に敗れた。

5月9日、中5週で迎えた22戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のナランフレグを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

5月30日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のシヴァージに1馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた25戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

10月30日、中3週で迎えた26戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた27戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

6歳（2022年）

2月27日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた29戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

8歳（2024年）

4月7日、約24か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた30戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に60kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

5月11日、中4週で迎えた31戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい15着に終わった。