クリアーザコースト（2001年生、母シルバーコースト）

Clear the Coast

2001.02.14

クリアーザコースト（2001年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「妨げ・支障などの全くない＋母名の一部。どいた、どいた、道をあけろ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のBroad Brush（当時18歳）と交配したシルバーコーストが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地30戦5勝2着4回、中央障害3戦0勝、地方5戦1勝。2006年のtvk賞(ハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

10月11日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマルターズヒートに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月1日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサクラグッドラックに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月7日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったビッググラスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月27日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで崩れずに走り抜いたが、ホウシュウムサシに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2004年）

1月12日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のナナヨーヒマワリに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月14日、中4週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月25日、中9週で迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のザッツヒーローに1馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

6月5日、中3週で迎えた9戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

10月24日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の深秋特別（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた12戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

4歳（2005年）

1月10日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に敗れた。

4月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入った。

5月8日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダークスワンに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月5日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の御影特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

10月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

10月30日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月20日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいいところがなく16着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた23戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2005ゴールデン スパー トロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

12月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上はO.ペリエ騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

5歳（2006年）

3月5日、中9週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のウォーターヘンリーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月9日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のスターオブニルスに1馬身の差をつけて5勝目をゲットした。

5月20日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた30戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

8月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた31戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた32戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は岩崎祐己騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月3日、中5週で迎えた34戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのtvk賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のベルモントストームに2馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

12月20日、中6週で迎えた35戦目は、地方重賞のテレビ埼玉杯（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

6歳（2007年）

1月4日、中1週で迎えた36戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、大師オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

2月1日、中3週で迎えた37戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

7月5日、約5か月の休養明けで迎えた38戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の七夕特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。