グルメフロンティア（1992年生、母バンビフアバー）

グルメフロンティア（1992年4月19日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウショウペガサス（当時13歳）と交配したバンビフアバーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地37戦9勝2着8回、地方1戦0勝。1998年のフェブラリーステークス(G1)に勝利した他、1998年の中山金杯(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

11月13日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

11月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

3歳（1995年）

1月15日、中6週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、メジロテンジンに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月12日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のオンワードアイガーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3月12日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下の水仙賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

4月1日、中2週で迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のインターブラボーに7馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月7日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

7月9日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた10戦目は、S.ソト騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の飯盛山特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

12月24日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’95ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

4歳（1996年）

1月14日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダイワトーレンスに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

2月3日、中2週で迎えた13戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

2月24日、中2週で迎えた14戦目は、内外タイムス杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

3月16日、中2週で迎えた15戦目は、東風ステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したインターユニークを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月14日、中3週で迎えた16戦目は、総武ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

5月3日、中2週で迎えた17戦目は、薫風ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したサクラスーパーオーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月15日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の湾岸ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたグロリーシャルマン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月29日、中1週で迎えた19戦目は、安達太良ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったクラウンシチーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月11日、中5週で迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の勝浦特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るドリブルラッシュをクビ差だけ差し切って圧倒的人気に応えた。

9月28日、中6週で迎えた21戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、セプテンバーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したタイキマーシャルを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

10月27日、中3週で迎えた22戦目は、白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた23戦目は、A.マシューズ騎手を鞍上に迎えて、ノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたメジロブロス決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

12月8日、中2週で迎えた24戦目は、市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のランフォーローズを半馬身振り切って5勝目を獲得した。

5歳（1997年）

1月11日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた26戦目は、テレビ山梨杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキャッシュラボーラに3馬身半の差をつけて6勝目を獲得した。

3月9日、中3週で迎えた27戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（5戦2勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

5月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（6戦2勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

6月29日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

9月27日、約3か月の休み明けで迎えた30戦目は、ながつきステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦2勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のエムアイブランをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月19日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月26日、連闘で迎えた32戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（8戦2勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

12月7日、中5週で迎えた33戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したサクラエキスパートを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6歳（1998年）

1月5日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（9戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のセイリューオーに1馬身3/4の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

2月1日、中3週で迎えた35戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（10戦4勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウモトナリに4馬身の差をつけてダートマイル王の称号を掴み取った。

11月1日、約9か月の休養明けで迎えた36戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（11戦5勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた37戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

12月23日、中4週で迎えた38戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（12戦5勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。