マチカネオーラ（2002年生、母マチカネベニザクラ）

マチカネオーラ（2002年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋オーラ（独特の雰囲気を醸し出すもの）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したマチカネベニザクラが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。戦績は、中央平地28戦5勝2着6回。2006年の中京記念(ハンデG3)に勝利した他、2008年の米子ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

8月22日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

10月17日、中7週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったシルクネクサスに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

10月30日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマイネルザナドゥに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月28日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったラドランファーマに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月18日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマヤノスターダムに2馬身半の差をつけて制した。

3歳（2005年）

3月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

4月9日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

5月28日、中6週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた9戦目は、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月5日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るコンドルクエストを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

4歳（2006年）

1月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のタガノデンジャラスに1馬身1/4の差をつけて優勝

3月5日、中1週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のローゼンクロイツをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

5歳（2007年）

2月3日、約11か月の休養明けで迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

3月4日、中3週で迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月8日、中4週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したタイガーカフェに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月26日、中6週で迎えた17戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

9月2日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

11月3日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

6歳（2008年）

3月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月31日、中4週で迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月6日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したフサイチアウステルにアタマ差届かず2着となった。

7歳（2009年）

2月7日、約7か月の休養明けで迎えた24戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた25戦目は、大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したマストビートゥルーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月21日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したライブコンサートに半馬身届かず2着に敗北した。

4月25日、中4週で迎えた27戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた28戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入った。