マースキッス（2007年生、母リトルキッス）

マースキッス（2007年3月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「陽気なキス」。毛色は鹿毛。種牡馬のメイショウドトウ（当時11歳）と交配したリトルキッスが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方28戦11勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の名古屋チャレンジカップメロン賞。

経歴

デビュー前

1歳のとき、千代田牧場から「千葉サラブレッド・セールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

梅田智之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

7月25日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

8月8日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

3歳（2010年）

1月24日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた3戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた5戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 小雨/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた6戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の美容師!高橋一晃!大賞典（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパワーマーベラスに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3月30日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキクノエクラに7馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月15日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビックインディアンに7馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月22日、連闘で迎えた9戦目は、倉地学騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のリスキータイムに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月5日、中1週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の駿蹄賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（3戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

5月13日、連闘で馬体重を前走から11kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞ののじぎく賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（4戦3勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に敗れた。

6月2日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた12戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップキウイ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、キョウワシャドーに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月16日、中1週で迎えた13戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップメロン賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサマーベニングを驚異的な末脚でクビ差だけ差し切って5勝目を手中に収めた。

6月30日、中1週で迎えた14戦目は、3歳戦のフラミンゴ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で宇都英樹騎手（7戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモキャロリーヌに5馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

7月13日、中1週で迎えた15戦目は、山本茜騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の孔雀特別（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

7月23日、中0週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のクイーンカップ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（8戦5勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

9月8日、中6週で迎えた17戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（9戦5勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

4歳（2011年）

1月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から19kg減らして迎えた18戦目は、系統豚シンボルマーク愛とん賞（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（10戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた19戦目は、一般C8（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（11戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、サケダイスキに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

2月4日、連闘で迎えた20戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のロスアンゼルスを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

2月18日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、バレンタイン特別（笠松ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（12戦5勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

2月25日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、春蘭特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（13戦5勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月11日、中1週で迎えた23戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（14戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のサケダイスキをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

3月25日、中1週で迎えた24戦目は、つくし賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（15戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモルアノーヴァを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月29日、連闘で迎えた25戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で宇都英樹騎手（16戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のモエレウェバリングに3馬身の差をつけて10勝目を達成した。

4月11日、中1週で迎えた26戦目は、がんばれ東日本（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で宇都英樹騎手（17戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、リュークにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月20日、連闘で迎えた27戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で宇都英樹騎手（18戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた28戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で宇都英樹騎手（19戦8勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のドリームスナイパーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月16日、中1週で迎えた29戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、第1戦エキスパート編（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

6月2日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（20戦9勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

7月6日、中4週で迎えた31戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（21戦9勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

8月10日、中4週で迎えた32戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。