ピエールパピヨン（2007年生、母フサイチデルレイ）

ピエールパピヨン（2007年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトワイニング（当時16歳）と交配したフサイチデルレイが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本直弘。戦績は、地方27戦6勝2着5回。主な勝ち鞍は2012年のコーラル賞(一般B1一 B2一)。

経歴

デビュー前

栗田裕光厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2009年）

12月31日、デビュー戦は坂井英光騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のコアレスアーツに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2010年）

1月19日、中2週で迎えた2戦目は、3歳戦のフォーチュネイト寒椿特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ワンダフルクルーズに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月2日、中5週で迎えた3戦目は、3歳戦のフォーチュネイトクロッカス特別（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のムサシグラスオーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を挙げた。

4月20日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた4戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のひなげし特別（大井ダート1400m 雨/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のブリーズフレイバーに1馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

5月20日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

11月9日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた6戦目は、リゲル賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた7戦目は、トパーズ賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で町田直希騎手（3戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたシゲキテキテキーラ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月29日、中3週で迎えた8戦目は、アデュー2010賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったセイントメモリーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4歳（2011年）

2月1日、中4週で迎えた9戦目は、早春賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は町田直希騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のコパノマユチャンに2馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

3月7日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、オフト汐留賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたコウギョウダグラス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月20日、中5週で迎えた11戦目は、エイプリル賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のコアレスアミーゴを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5月24日、中4週で迎えた12戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、薫風賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、テラザクラウドに3/4馬身交わされて2着となった。

6月16日、中2週で迎えた13戦目は、’11 スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月13日、中3週で迎えた14戦目は、アルタイル賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（5戦2勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

8月26日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定戦の’11クリスタルナイトカップ（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（6戦2勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

9月16日、中2週で迎えた16戦目は、ペルセウス賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月10日、中2週で迎えた17戦目は、OROパーク賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

5歳（2012年）

2月13日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、紅梅賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は町田直希騎手（7戦3勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた19戦目は、アクアマリン賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は繁田健一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた20戦目は、コーラル賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフジマサメモリーを3/4馬身差し切って6勝目をつかんだ。

5月24日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、エキサイティングナイト賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

6月26日、中4週で迎えた22戦目は、サンケイスポーツ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で繁田健一騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

8月2日、中4週で迎えた23戦目は、’12シーサイドカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で繁田健一騎手（5戦1勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた24戦目は、三条場外発売所賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で繁田健一騎手（6戦1勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、4着を確保した。

8月30日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦の’12クリスタルナイトカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で繁田健一騎手（7戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた26戦目は、サファイア賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（9戦2勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月14日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、ノベンバー賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（10戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。