ジャコマル（2014年生、母ピュアウィンク）

ジャコマル（2014年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+真田丸より」。毛色は鹿毛。種牡馬のダノンシャンティ（当時7歳）と交配したピュアウィンクが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は新冠橋本牧場。2021年の札幌日経オープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月3日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

7月30日、中3週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた3戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルブロッケンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月3日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

11月6日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のシクラメン賞（阪神芝1800m 外回り雨/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

3歳（2017年）

2月13日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

3月11日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、3歳500万下のフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた9戦目は、三津谷隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り曇/重）に53kgの軽斤量で出走。17頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

5月28日、中6週で迎えた10戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白藤賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

7月1日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の御在所特別（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

11月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

4歳（2018年）

1月13日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

3月18日、中8週で迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

4月21日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山武史騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスーパーブレイクをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

6月30日、中9週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の恵山特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、スマートエレメンツに3/4馬身交わされて2着となった。

8月11日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、抜け出したバイオレントブローを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

9月2日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山武史騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したバケットリストにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月4日、中8週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山武史騎手（8戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山武史騎手（9戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったトータルソッカーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月15日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下の栄特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山武史騎手（10戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（2019年）

2月10日、中7週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の小倉城特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山武史騎手（11戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、ムーンレイカーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

2月24日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山武史騎手（12戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ルックスマートに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月3日、連闘で迎えた26戦目は、4歳以上500万下の唐戸特別（小倉芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で横山武史騎手（13戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のクリデュクールに2馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

12月7日、約9か月半の休み明けで迎えた27戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山和生騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のシークレットランを半馬身振り切って休養明け初戦を制した。

6歳（2020年）

1月11日、中4週で迎えた28戦目は、4歳以上3勝クラスの迎春ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（6戦2勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に終わった。

2月9日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、4歳以上3勝クラスの関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（14戦2勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

7月18日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた30戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた31戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

10月31日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのフルーツラインカップ（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

12月26日、中7週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山和生騎手（7戦2勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のウインキートスに1馬身の差をつけて5勝目を手にした。

7歳（2021年）

1月24日、中3週で迎えた34戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。17頭立ての12番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に敗れた。

2月20日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

3月27日、中4週で迎えた36戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、5着を確保した。

5月2日、中4週で迎えた37戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は横山和生騎手（8戦3勝）。17頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい17着に終わった。

8月7日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた38戦目は、札幌日経オープン（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（9戦3勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2021年8月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。