トリプルスリル（2019年生、母トリプレックス）

トリプルスリル（2019年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「3倍のスリル。母名より連想。期待から来る緊張感」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時18歳）と交配したトリプレックスが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2022年の3歳以上C2。

経歴

デビュー前

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

11月14日、デビュー戦は木幡巧也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

3歳（2022年）

1月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

2月20日、中2週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4月9日、中6週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったモントブレッチアに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月14日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったフレンチギフトにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

8月28日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で木幡巧也騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月27日、中8週で迎えた9戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1870m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエイシングラスに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月9日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上C1（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエコロブレーヴをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

12月11日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート2500m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

4歳（2023年）

1月7日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

2月12日、中2週で迎えた14戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したミキノプリンスにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月26日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で泉谷楓真騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したエルバリオを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月16日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で泉谷楓真騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のマサカウマザンマイに3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5月14日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で泉谷楓真騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

7月2日、中6週で迎えた18戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのいわき特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスの白河特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は泉谷楓真騎手（4戦1勝）。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。

9月1日、中5週で迎えた20戦目は、杉浦健太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A2（園田ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンダンシャクを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って優勝

9月29日、中3週で迎えた21戦目は、スポニチなにわ賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦健太騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のソニンクヴァースに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

12月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、近江米特別（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦健太騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2024年）

1月3日、中2週で迎えた23戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の新春賞（園田ダート1870m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた24戦目は、姫路のラジオ局FM ゲンキ特別（姫路ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたリッターシュラーク決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月15日、中2週で迎えた25戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、白鷺賞（姫路ダート2000m 雨/良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた26戦目は、なにわの畜産ひろば特別（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた27戦目は、陽炎特別（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦健太騎手（5戦2勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

7月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、御堂筋特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦健太騎手（6戦2勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

8月22日、中3週で迎えた29戦目は、砂の王者決定戦（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦健太騎手（7戦2勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた30戦目は、OBCラジオ大阪原田年晴かぶりつき賞（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦健太騎手（8戦2勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月4日、中2週で迎えた31戦目は、たつの赤とんぼ特別（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で杉浦健太騎手（9戦2勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上A2 B1（園田ダート1870m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で杉浦健太騎手（10戦2勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフラフを3/4馬身捉え切れず2着となった。