マリアズハート（2016年生、母Maria’s Dance）

マリアズハート（2016年5月9日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名の一部+心」。毛色は鹿毛。種牡馬のShanghai Bobby（当時6歳）と交配したMaria's Danceが15歳のときに産んだ仔が本馬である。2023年のオーシャンステークス(G3)で4着に入った他、2022年の京阪杯(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額2,360万円（5.9万×400口）で一口馬主が募集された。

菊沢隆徳厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

1月14日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、かなり厳しいペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて、最後は2着のベストマジックをハナ差振り切って初白星を挙げた。

4月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフィルムフェストを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

7月21日、中7週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの白河特別（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月15日、中7週で迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスの初風特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシセイタイガを半馬身振り切って制した。

12月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニシオボヌールをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

4歳（2020年）

4月12日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したラヴィングアンサーにハナ差届かず2着に甘んじた。

6月21日、中9週で迎えた8戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（6戦4勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

8月16日、中7週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（7戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

5歳（2021年）

2月20日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

4月11日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（8戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったジャンダルムに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月9日、中3週で迎えた12戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

6月27日、中6週で迎えた13戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

7月18日、中2週で迎えた14戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

10月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。最後は、2着のタマモメイトウに半馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

12月5日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた16戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（9戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

6歳（2022年）

1月15日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（10戦4勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったサンライズオネストにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

3月5日、中6週で迎えた18戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（11戦4勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

4月17日、中5週で迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

5月22日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。最後は、2着のロードベイリーフに3/4馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

7月31日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（2戦2勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月2日、中8週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた22戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菊沢一樹騎手（3戦2勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

11月27日、中7週で迎えた23戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7歳（2023年）

1月29日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

3月4日、中4週で迎えた25戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

2023年3月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。