シゲルホームラン（1990年生、母マツガミクイン）

シゲルホームラン（1990年5月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のキタサンブルー（当時6歳）と交配したマツガミクインが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上牧場。戦績は、中央平地29戦13勝2着4回、地方10戦5勝2着3回。1993年、1995年とセイユウ記念(重賞)を2勝した他、1994年のセイユウ記念(重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

6月21日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマロクフラワーを驚異的な末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

8月2日、中5週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳400万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったミヤシロレディーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

8月29日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのアラブ3歳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアシュアランスに1馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

10月3日、中4週で迎えた4戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマリンワンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて優勝

3歳（1993年）

2月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた6戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1700m 晴/稍重）に53kgの斤量を背負って出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

6月19日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のホウショウタカラを半馬身振り切って4勝目をマークした。

7月3日、中1週で迎えた8戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタケイチラッキーに7馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

7月18日、中1週で迎えた9戦目は、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1700m 曇/良）に56kgの斤量を背負って出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のタケイチラッキーに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

8月7日、中2週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のネオアイクを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

9月4日、中3週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のネオアイクをハナ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

9月19日、中1週で迎えた12戦目は、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

10月31日、中5週で迎えた13戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（福島ダート1700m 曇/重）に59kgの斤量を背負って出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワークスバージョンに1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月13日、中1週で迎えた14戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 雨/稍重）に61kgの斤量を背負って出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ワカサルーチェーに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月11日、中3週で迎えた15戦目は、アラブ大賞典（中京芝2500m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦5勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

4歳（1994年）

7月23日、約7か月半の休み明けで迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、重賞のタマツバキ記念（札幌芝2000m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

9月18日、中7週で迎えた17戦目は、重賞のセイユウ記念（函館ダート1700m 曇/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は千田輝彦騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタケイチラッキーに4馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月22日、中4週で迎えた18戦目は、保原ステークス（福島ダート1700m 晴/不良）に61kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシルキーローザを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利数を11に伸ばす

12月10日、中3週で迎えた20戦目は、アラブ大賞典（中京芝2500m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（4戦3勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

5歳（1995年）

1月16日、中4週で迎えた21戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、リマーカブルに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

1月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したヤマショウチドリを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月18日、中2週で迎えた23戦目は、アラ系4歳以上オープン（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で植野貴也騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のリマーカブルに3馬身半の差をつけて勝利数を12に伸ばす

7月22日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1700m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は千田輝彦騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のイズミカメリアに2馬身半の差をつけて同レース2勝目を挙げた。

9月17日、中7週で迎えた25戦目は、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月14日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた26戦目は、保原ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は植野貴也騎手（3戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（新潟芝1800m 曇/不良）に62.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は千田輝彦騎手（7戦4勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

11月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（8戦4勝）。5頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて4着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた29戦目は、アラブ大賞典（中京芝2500m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（9戦4勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

6歳（1996年）

3月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から23kg減らして迎えた30戦目は、橋本幸次郎騎手を鞍上に迎えて、有明賞（荒尾ダート2000m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のトップラガーに約14馬身の大差をつけて勝利数を14に伸ばす

4月6日、中2週で迎えた31戦目は、高田大輔騎手を鞍上に迎えて、有明賞（荒尾ダート1900m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のリバーワンダーに4馬身の差をつけて勝利数を15に伸ばす

5月5日、中3週で迎えた32戦目は、アラブ大賞典（荒尾ダート2150m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高田大輔騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のアカイダイヤをクビ差制して勝利数を16に伸ばす

11月3日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた33戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、有明賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったビリーブミーから1馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中2週で迎えた34戦目は、有明賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は橋本幸次郎騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のビリーブミーに半馬身の差をつけて勝利数を17に伸ばす

12月31日、中4週で迎えた35戦目は、アラブチャンピオン（荒尾ダート2150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本幸次郎騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったエリシオンから3馬身差の2着に敗北した。

7歳（1997年）

1月12日、中1週で迎えた36戦目は、有明賞（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本幸次郎騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のビリーブミーをクビ差制して勝利をモノにする

2月9日、中3週で迎えた37戦目は、有明賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本幸次郎騎手（4戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったビリーブミーから2馬身差の2着に敗北した。

4月6日、中7週で迎えた38戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、アラブ大賞典トライアル（荒尾ダート1900m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた39戦目は、吉井浩和騎手を鞍上に迎えて、アラブ大賞典（荒尾ダート2500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。