ディバイドバイゼロ（2000年生、母Briarcliff）

ディバイドバイゼロ（2000年1月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「ゼロによる除算」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のSilver Deputy（当時15歳）と交配したBriarcliffが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地20戦1勝2着4回、中央障害14戦1勝2着1回、地方10戦2勝2着2回。2004年のオクトーバー特別で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

10月6日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

10月12日、連闘で迎えた2戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

10月27日、中1週で迎えた3戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた4戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、トウショウシュートにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月30日、中1週で迎えた5戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、グラスミラージュに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月15日、中1週で迎えた6戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

3歳（2003年）

1月12日、中3週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。

5月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したダンシングシャトルを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6月15日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

8月3日、中4週で迎えた11戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったテイエムグラマーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月10日、連闘で迎えた12戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエンジェルファタルをハナ差振り切って待望の初白星を挙げた。

8月24日、中1週で迎えた13戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

9月14日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤正弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月25日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

11月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、白川郷特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のバハムートに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2004年）

1月12日、中7週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上はD.ボニヤ騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5月15日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の高瀬川特別（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

6月20日、中4週で迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6月27日、連闘で迎えた20戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

8月4日、中4週で迎えた21戦目は、川島洋人騎手を鞍上に迎えて、ミザール特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月31日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた22戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、ファビィサドル特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたリキサンタイガー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月28日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、三番叟特別（笠松ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田稔騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、オクトーバー特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったキャンディッドから9馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた25戦目は、プリムラ賞（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

5歳（2005年）

4月25日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、アイリス賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

5月31日、中4週で迎えた27戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ファンシーレイン特別（船橋ダート1700m 晴/不良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

6月9日、連闘で迎えた28戦目は、アーバンステージ水無月賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた29戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた30戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、由良川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビジョンシーカーを上がり0位の末脚でアタマ差だけ差し切って久々に勝ち星を挙げた。

10月2日、中8週で迎えた31戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月20日、中6週で迎えた32戦目は、J.リデル騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた33戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のスーパーヒーローに2馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

6歳（2006年）

1月14日、中3週で迎えた34戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3190m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦1勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた35戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3790m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったパレスチャンピオンから約11馬身差の2着となった。

4月8日、中4週で迎えた37戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で村山明騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた38戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は6戦連続で村山明騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月3日、中4週で迎えた39戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3370m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で村山明騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7月8日、中4週で迎えた40戦目は、福島ジャンプステークス（福島障害芝3380m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で村山明騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

9月2日、中7週で迎えた41戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。11着に終わった。

7歳（2007年）

1月8日、約4か月半の休み明けで迎えた42戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた43戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。14着に終わった。

6月17日、約4か月半の休養明けで迎えた44戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 晴）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。8着に敗れた。