ヤマノグラス（2008年生、母ヤマノタンポポ）

ヤマノグラス（2008年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋牧草」。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時15歳）と交配したヤマノタンポポが23歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は竹島幸治。戦績は、中央平地17戦1勝2着1回、地方14戦4勝2着2回。2010年のウィナーズチャレンジで3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

原孝明厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2010年）

6月10日、デビュー戦は坂下秀樹騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るラスワロフスキーを強烈な末脚で半馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

7月14日、中1週で迎えた3戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

9月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のウィナーズチャレンジ（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のマンハッタンリングに1馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月2日、中4週で迎えた5戦目は、2歳オープンのサッポロクラシックカップ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた6戦目は、2歳オープンのファスリエフ賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

3歳（2011年）

6月21日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、マツヨイグサ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

7月10日、中2週で迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 小雨/良）に出走。鞍上は坂下秀樹騎手（3戦1勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

11月13日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた11戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/不良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

12月25日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では伸びを欠き最後はワンダードレッシーと並んで10着同着となった。

4歳（2012年）

4月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた13戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の負けん気を発揮して諦めることなく走り切り、4着を確保した。

4月14日、連闘で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

7月14日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の閃光特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月19日、中4週で迎えた16戦目は、山崎亮誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。14着に終わった。

11月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

5歳（2013年）

2月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は西村太一騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクレバーアポロをハナ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

3月30日、中5週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村太一騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

11月3日、約7か月半の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村太一騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6歳（2014年）

4月26日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で西村太一騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

7月6日、中9週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西村太一騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

8月17日、中5週で迎えた23戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったクリスワールドに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月6日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

12月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた25戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、烈風スプリント（船橋ダート1000m 晴/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のアンブルサイドに1馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

7歳（2015年）

1月13日、中5週で迎えた26戦目は、ロウバイ賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のスガノファンタジーに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月16日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、千葉県産いもぶた賞（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に敗れた。

8月5日、中6週で迎えた28戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の日暮賞（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したラヴァンタージュにハナ差届かず2着に甘んじた。

9月11日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定戦のセキレイ賞（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したタケノサッチャーに半馬身届かず2着に敗北した。

9月23日、中1週で迎えた30戦目は、秋遅草特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた31戦目は、牝馬限定戦のゴイサギ賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。