アドマイヤエイカン（2013年生、母ペルヴィアンリリー）

アドマイヤエイカン（2013年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋栄冠」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時12歳）と交配したペルヴィアンリリーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年のステイヤーズステークス(G2)で2着に入った他、2015年の札幌2歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、近藤利一によって3,996万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月19日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジョルジュサンクに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月5日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプロフェットをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月27日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、2歳G2のホープフルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

3歳（2016年）

2月28日、中8週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

3月6日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

9月4日、約6か月の休養明けで迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

5歳（2018年）

1月14日、約16か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦2勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のブラックプラチナムに1馬身の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

2月18日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

4月1日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したポポカテペトルを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月3日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したサイモンラムセスを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月4日、中8週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったヴォージュに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

8月25日、中2週で迎えた14戦目は、C.スコフィールド騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2018ワールドオールスタージョッキーズ第2戦（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月13日、中6週で迎えた15戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた16戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のシュペルミエールをハナ差振り切って4勝目を手中に収めた。

12月1日、中4週で迎えた17戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったリッジマンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2019年）

1月6日、中4週で迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

3月17日、中9週で迎えた19戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦3勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5月26日、中9週で迎えた20戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（9戦3勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。