パリカラノテガミ（2011年生、母シンコウローズ）

パリカラノテガミ（2011年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「パリからの手紙」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時13歳）と交配したシンコウローズが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田牧場。2021年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)に勝利した他、2019年のサラ系障害4歳以上オープン(障害4歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水英克厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

2月10日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は438kg。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

4月19日、中9週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

5月18日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線に入ると、前で粘るファイントライを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月31日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

10月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたデルフィーノ決め手に屈してハナ差の2着となった。

11月23日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松岡正海騎手（6戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松岡正海騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4歳（2015年）

3月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で松岡正海騎手（8戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のローレルトルネードに1馬身半の差をつけて制した。

6月20日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた10戦目は、3歳以上500万下の八丈島特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松岡正海騎手（9戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の南相馬特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で松岡正海騎手（10戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の月岡温泉特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松岡正海騎手（11戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5歳（2016年）

2月14日、約6か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で松岡正海騎手（12戦2勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したサブライムカイザーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

3月6日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で松岡正海騎手（13戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で松岡正海騎手（14戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月30日、中3週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1800m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクワトロガッツをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月19日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北斗特別（函館芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（15戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

8月7日、中6週で迎えた18戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードヴァンドールを鮮烈な末脚でアタマ差だけ差し切って4勝目を掴み取った。

8月27日、中2週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2016ワールドオールスタージョッキーズ第2戦（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月5日、中9週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（16戦2勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

12月11日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（17戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

6歳（2017年）

2月19日、中9週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

3月26日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦1勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のパワースラッガーをクビ差振り切って5勝目を奪取した。

5月7日、中5週で迎えた24戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

7月16日、中9週で迎えた25戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は松岡正海騎手（18戦2勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

9月3日、中6週で迎えた26戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた27戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

7歳（2018年）

1月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。17頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

6月17日、約5か月半の休み明けで迎えた30戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月22日、中4週で迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。8着に敗れた。

11月11日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に沈んだ。

12月8日、中3週で迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に終わった。

8歳（2019年）

2月3日、中7週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。3着に入った。

3月2日、中3週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で五十嵐雄祐騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のヒロシゲセブンに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた36戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、サラ系障害4歳以上オープン（新潟障害芝3290m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。3着に入った。

10月5日、約4か月半の休養明けで迎えた37戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月16日、中5週で迎えた38戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10歳（2021年）

1月9日、約14か月の休み明けで迎えた39戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝3200m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。4着を確保した。

5月8日、約4か月の休養明けで迎えた40戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

7月3日、中7週で迎えた41戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（8戦1勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月30日、約4か月の休み明けで迎えた42戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（9戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムコンドルに1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

12月4日、中4週で迎えた43戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。競走中止となった。

11歳（2022年）

7月2日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた44戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。9着に終わった。

2022年7月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。