キタサンバルカン（2016年生、母ウィズザフロウ）

キタサンバルカン（2016年2月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+ローマ神話の火の神」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時9歳）と交配したウィズザフロウが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年の青葉賞(G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、大野商事によって4,752万円で落札された。

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

7月21日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセリユーズをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

12月1日、中7週で迎えた3戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では出色の末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3歳（2019年）

2月3日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサトノジェネシスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

6月15日、中6週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの稲城特別（東京芝2400m 雨/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

8月18日、中8週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラスの出雲崎特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

9月21日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したヴァイスブリッツに半馬身届かず2着に敗北した。

10月26日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたエトワール決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

11月16日、中2週で迎えた10戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2020年）

2月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月8日、中4週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り雨/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったスマイルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月5日、中3週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウテンモンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6月6日、中8週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカンバラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

9月5日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの弥彦特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月17日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝2400m 雨/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のブラックマジックに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月26日、中9週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5歳（2021年）

2月6日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、5着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた19戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの松籟ステークス（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、4歳以上3勝クラスの緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

10月10日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

10月31日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古都ステークス（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

6歳（2022年）

2月5日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

4月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを16番手で通過。直線では伸びを欠き17着に終わった。

6月23日、中7週で迎えた26戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、桑島孝春記念（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた27戦目は、七夜月特別（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた28戦目は、篠谷葵騎手を鞍上に迎えて、M2のせきれい賞（盛岡芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

12月13日、約4か月半の休養明けで迎えた29戦目は、スパーキングオールスターチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で篠谷葵騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。