フェルトベルク（2014年生、母プリンセスブルー）

フェルトベルク（2014年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ドイツの『黒い森』の中にある山。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時13歳）と交配したプリンセスブルーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は三嶋牧場。戦績は、中央平地15戦2勝。主な勝ち鞍は2020年の佐世保ステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月5日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のパールズベストをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月20日、中1週で迎えた2戦目は、2歳500万下の秋明菊賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦1勝）。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

3歳（2017年）

4月8日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（3戦1勝）。17頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川島信二騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月6日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で川島信二騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月20日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川島信二騎手（6戦1勝）。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

10月15日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のウォークロニクルを3/4馬身振り切って久しぶりの一戦を制した。

10月29日、中1週で迎えた9戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り雨/不良）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は川島信二騎手（7戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた11戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

4歳（2018年）

2月11日、中9週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は川島信二騎手（8戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

10月14日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（9戦1勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって15着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の柏崎特別（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（10戦1勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（11戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（12戦1勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

12月15日、連闘で迎えた18戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

5歳（2019年）

3月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生来の敢闘精神でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着に入った。

4月6日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のチビノヴァルタンに5馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

4月28日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（13戦1勝）。7頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず4着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの三木特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（14戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた24戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの知多特別（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上2勝クラスのフィリピントロフィー（中京芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のサヤカチャンをクビ差振り切って4勝目をゲットした。

7月28日、中1週で迎えた26戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月31日、中4週で迎えた27戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

9月28日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上3勝クラスの道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

10月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

12月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、3歳以上3勝クラスの2019ファイナルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（2戦1勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。

6歳（2020年）

1月25日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は川島信二騎手（15戦1勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

6月27日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの水無月ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、伸びてきたブライティアレディ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

7月19日、中2週で迎えた33戦目は、3歳以上3勝クラスのオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた34戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

8月22日、中2週で迎えた35戦目は、3歳以上3勝クラスの佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカレンモエをアタマ差振り切って5勝目を収める

9月13日、中2週で迎えた36戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（3戦1勝）。17頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず15着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（京都芝1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（4戦1勝）。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

2020年10月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。