アイアムザウィナー（1993年生、母ブルージーンベイビー）

アイアムザウィナー（1993年2月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のDanzig Connection（当時10歳）と交配したブルージーンベイビーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦3勝2着5回。1996年の葵ステークス(オープン)で2着に入った他、1996年の吾妻小富士オープン(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳俊夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

9月9日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったダイワアラモを3/4馬身捉え切れず2着となった。

9月30日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のアサクサルビーに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、タヤスバレンシアにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

11月19日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンの福島3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

3歳（1996年）

1月14日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦1勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり4着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大塚栄三郎騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヤシマキャプテンに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月9日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で大塚栄三郎騎手（7戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のウッドビーキングに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月31日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で大塚栄三郎騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5月12日、中5週で迎えた10戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で大塚栄三郎騎手（9戦2勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったザゴールドにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

6月9日、中3週で迎えた11戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で大塚栄三郎騎手（10戦2勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士オープン（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月21日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の岩室特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大塚栄三郎騎手（11戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

9月8日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の利根川特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤサカジョーカーを豪快な末脚で半馬身差し切って3勝目を奪取した。

10月13日、中4週で迎えた15戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、秋嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたフーイナム決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

4歳（1997年）

1月7日、中4週で迎えた18戦目は、サンライズステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で横山賀一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

2月16日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のアメジストステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

3月22日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

6月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の駒場特別（函館ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。