ヤシマキャプテン（1993年生、母Present Ace）

ヤシマキャプテン（1993年2月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のCahill Road（当時5歳）と交配したPresent Aceが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦5勝。1996年のNHKマイルカップ(G1)で4着に入った他、1996年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

1月28日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は534kg。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゲイリーマウンテンに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月11日、中1週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るアイアムザウィナーを次元の違う末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

4月20日、中9週で迎えた3戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヒシビートをハナ差振り切って断然の支持に応えた。

8月3日、中7週で迎えた6戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月8日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4歳（1997年）

1月26日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

12月20日、約11か月の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

5歳（1998年）

1月11日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウキヨモリをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

3月15日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた14戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るショーザランニングを凄まじい末脚でクビ差だけ差し切って5勝目を掴み取った。

4月25日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦2勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

11月28日、約7か月の休み明けで迎えた16戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（1戦1勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた17戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

6歳（1999年）

2月6日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は安田富男騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。