ヒシビート（1993年生、母Moonlit River）

ヒシビート（1993年3月27日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のKris S.（当時16歳）と交配したMoonlit Riverが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地11戦2勝2着5回。1996年の菖蒲ステークス(オープン)で2着に入った他、1996年の菩提樹ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月5日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は502kg。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったフサイチコンコルドにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトウカイホールをクビ差振り切って初白星を挙げた。

2月11日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

3月10日、中3週で迎えた4戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トーヨーガルチにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3月24日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、キングスウッドにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5月26日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下のロイヤル・ホンコン・ジョッキークラブ・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエイプリルキャットに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

6月9日、中1週で迎えた10戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したヤシマキャプテンにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月29日、中2週で迎えた11戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（7戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったエイシンガイモンにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。