マルブツタキオン（2004年生、母ジゼルⅡ）

マルブツタキオン（2004年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したジゼルⅡが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は様似渡辺牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方32戦8勝2着11回。主な勝ち鞍は2008年の初霜特別(一般B6)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、渡辺牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場され、大澤毅によって1,680万円で落札された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

8月20日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

3歳（2007年）

10月24日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

11月2日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた4戦目は、小山信行騎手を鞍上に迎えて、一般C33（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた5戦目は、一般C33（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアウレウスに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

12月25日、中3週で迎えた6戦目は、一般C21（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は小山信行騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったデルマウィリアムにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

12月31日、連闘で迎えた7戦目は、一般C26（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったスリーステイブルーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4歳（2008年）

1月14日、中1週で迎えた8戦目は、一般C30（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったテキサスイーグルに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

1月28日、中1週で迎えた9戦目は、一般C29（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮下瞳騎手（5戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったナムラウシワカマルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月4日、連闘で迎えた10戦目は、一般C29（名古屋ダート800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で宮下瞳騎手（6戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた11戦目は、一般C28（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で宮下瞳騎手（7戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったデルマジョンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月4日、中1週で迎えた12戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、一般C24（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、フサイチウィッシュに交わされて1馬身半差の2着となった。

3月18日、中1週で迎えた13戦目は、一般C23（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったヒシユニバーサルに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月24日、連闘で迎えた14戦目は、一般C22（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブルーフリーウェイに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4月9日、中1週で迎えた15戦目は、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月16日、連闘で迎えた16戦目は、一般C14（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るトラストミーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4月30日、中1週で迎えた17戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブルースターボウを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切ってファンの高評価に応えた。

5月8日、連闘で迎えた18戦目は、一般C7（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた19戦目は、一般C11（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安部幸夫騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーワスターを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

6月6日、中1週で迎えた20戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で安部幸夫騎手（8戦4勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた21戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（8戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウンを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて順当に勝利した。

7月3日、中1週で迎えた22戦目は、あさがお特別（名古屋ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は小山信行騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ブルージュエルに交わされて5馬身差の2着となった。

7月18日、中1週で迎えた23戦目は、一般C4（名古屋ダート1300m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で小山信行騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るスズカミサイルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて6勝目を奪取した。

8月7日、中2週で迎えた24戦目は、葉月特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（9戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

8月22日、中1週で迎えた25戦目は、昌孝・美奈結婚記念杯（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（10戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったトーホウマリンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月24日、中8週で迎えた26戦目は、一般B11（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で宮下瞳騎手（11戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したスズカミサイルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

11月21日、中3週で迎えた27戦目は、一般B10（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮下瞳騎手（12戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロイバールーターを3/4馬身差し切って7勝目を手に入れた。

12月3日、中1週で迎えた28戦目は、初霜特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小山信行騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイミカプリンセスを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月19日、中1週で迎えた29戦目は、師走特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は宮下瞳騎手（13戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2009年）

1月1日、中1週で迎えた30戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮下瞳騎手（14戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

1月13日、中1週で迎えた31戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小山信行騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた32戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小山信行騎手（6戦2勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

2月3日、連闘で迎えた33戦目は、一般B6（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小山信行騎手（7戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。