タイガーファング（2005年生、母スティンガー）

タイガーファング（2005年5月17日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「虎の牙」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のKingmambo（当時15歳）と交配したスティンガーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。戦績は、中央平地6戦2勝、地方13戦9勝。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

田中道夫厩舎（西脇）へ入厩。

4歳（2009年）

4月29日、デビュー戦は田中学騎手を鞍上に据えて、4歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のミスターイエモトに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

5月26日、中3週で迎えた2戦目は、4歳以上C2三（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のビザンボーイに6馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

6月10日、中1週で迎えた3戦目は、4歳以上C2（姫路ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスガノオペラに3馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

6月24日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のカズサスマートに2馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

7月15日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るミスターイエモトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

7月30日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニホンピロジュエルに5馬身の差をつけて無傷の6連勝を決めた。

8月14日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上B2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中学騎手（6戦6勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のキタイセユニバースに2馬身半の差をつけて無傷の7連勝を決めた。

8月27日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中学騎手（7戦7勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタガノブリオレットに6馬身の差をつけて無傷の8連勝を決めた。

9月16日、中2週で迎えた9戦目は、藻川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中学騎手（8戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に敗れた。

5歳（2010年）

1月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月14日、中3週で迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のザクリエイションをハナ差振り切って制した。

2月27日、中1週で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に敗れた。

5月2日、中8週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオオトリオウジャを半馬身振り切って10勝目を達成した。

6月5日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

10月31日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

6歳（2011年）

9月2日、約10か月の休養明けで迎えた16戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、川崎フロンターレ賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のノーブルブラッドに4馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

10月6日、中4週で迎えた17戦目は、オパールスター賞（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

7歳（2012年）

4月5日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、玄鳥特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

5月3日、中3週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた19戦目は、端午特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。