ナイントゥファイブ（2017年生、母ベットーレ）

ナイントゥファイブ（2017年1月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「9時から5時まで働く人」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時13歳）と交配したベットーレが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のフィリーズレビュー(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、KTレーシングによって1,944万円で落札された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月27日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったボンボヤージにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月8日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロードベイリーフを鮮やかな末脚でハナ差だけ差し切って初白星を挙げた。

12月22日、中1週で迎えた4戦目は、2歳1勝クラスの千両賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2020年）

3月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯フィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

4月12日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松田大作騎手（4戦1勝）。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

11月15日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリャスナを半馬身振り切って休み明けの一戦を物にした。

12月6日、中2週で迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2021年）

1月30日、中7週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた10戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの摂津特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

4月25日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの福島放送賞（新潟芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は富田暁騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの函館道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの美利河特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のホーリーラインに1馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

8月15日、中1週で迎えた14戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

5歳（2022年）

7月23日、約11か月半の休み明けで迎えた15戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのしらかばステークス（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

8月13日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスのTVh賞（札幌ダート1700m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松田大作騎手（7戦2勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

2022年10月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。