ファストアプローチ（2015年生、母ジョリージョコンド）

ファストアプローチ（2015年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「最速のアプローチ」。毛色は栗毛。種牡馬のDawn Approach（当時5歳）と交配したジョリージョコンドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2017年の札幌2歳ステークス(G3)で2着に入った他、2017年の芙蓉ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

6月10日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は536kg。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月6日、中7週で迎えた2戦目は、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のココロストライクに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月2日、中3週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたロックディスタウン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月24日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったサンリヴァルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

3歳（2018年）

1月8日、中2週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

5月6日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

8月5日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた9戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったミッキーチャームに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

9月1日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

4歳（2019年）

2月17日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のトラストケンシンを半馬身振り切って休み明けの一戦を物にした。

5月26日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた13戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のサトノキングダムを3/4馬身振り切って3勝目を獲得した。

6月30日、中2週で迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

5歳（2020年）

2月15日、約7か月半の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡育也騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた16戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

5月24日、中9週で迎えた17戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。12着に敗れた。

7月12日、中6週で迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月5日、中7週で迎えた19戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月4日、中3週で迎えた20戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。13着に敗れた。

2020年11月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。