タイキフォーチュン（1993年生、母パテントリークリア）

タイキフォーチュン（1993年2月9日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシアトルダンサーⅡ（当時9歳）と交配したパテントリークリアが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地15戦4勝。1996年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、1996年の毎日杯(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額3,800万円（38万×100口）で一口馬主が募集された。

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

11月5日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

11月11日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のシロキタクロスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマキノプリテンダーに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月23日、中2週で迎えた4戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

3歳（1996年）

3月3日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦2勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナムライナズマに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を手にした。

5月12日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（5戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のツクバシンフォニーを3/4馬身振り切って4歳マイル王の座に就いた。

10月6日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

11月24日、中6週で迎えた9戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（7戦4勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた10戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（8戦4勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

4歳（1997年）

4月5日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（9戦4勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

5月10日、中4週で迎えた12戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（10戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた13戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（11戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

11月16日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴田善臣騎手（12戦4勝）。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月23日、連闘で迎えた15戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で柴田善臣騎手（13戦4勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。