ツクバシンフォニー（1993年生、母Lyndonville）

ツクバシンフォニー（1993年1月22日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のデインヒル（当時7歳）と交配したLyndonvilleが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦4勝2着8回。1996年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、1997年の毎日王冠(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

10月22日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったジェブラズドリームに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

11月18日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエーピーファノースに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月24日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウヤエガキを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

3歳（1996年）

1月27日、中4週で迎えた4戦目は、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアロハドリームを3/4馬身振り切って2勝目を掴み取った。

3月3日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったダンスインザダークにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

5月12日、中9週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したタイキフォーチュンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4歳（1997年）

2月2日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

3月16日、中5週で迎えた9戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（8戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、グロリーシャルマンに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月29日、中1週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた11戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

6月7日、中6週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたアグネスカミカゼ決め手に屈してアタマ差の2着となった。

10月5日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦2勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたバブルガムフェロー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月1日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（10戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

5歳（1998年）

4月18日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、美浦トレーニングセンター開設20周年記念エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた17戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（11戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたサンデーカイザー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月6日、中4週で迎えた18戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（12戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るビッグサンデーを上がり4位タイの末脚でクビ差だけ差し切って念願の重賞初制覇を果たした。

7月5日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（13戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（1999年）

4月17日、約9か月半の休み明けで迎えた20戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（14戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシグナスヒーローを3/4馬身振り切って久しぶりの一戦を制した。

6月5日、中6週で迎えた21戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（15戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月13日、連闘で迎えた22戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（16戦4勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

8月22日、中9週で迎えた23戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月10日、中6週で迎えた24戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた25戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、アイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

11月27日、中4週で迎えた26戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。