アグネスカミカゼ（1993年生、母ダイナチャイナ）

アグネスカミカゼ（1993年2月26日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時7歳）と交配したダイナチャイナが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦5勝2着1回。1997年の目黒記念(ハンデG2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

1月7日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったダイワブレーヴに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月20日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカネアマミに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月4日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のアサヒコウテイに3馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

6月2日、中3週で迎えた5戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6月22日、中2週で迎えた6戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のしゃくなげステークス（中山芝2000m 小雨/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

12月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

4歳（1997年）

1月26日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のサイレントハンターに2馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

4月19日、中8週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦のメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のナリタプロテクターに1馬身の差をつけて優勝

6月7日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（3戦2勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のツクバシンフォニーをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。