バブルガムフェロー（1993年生、母バブルカンパニー）

バブルガムフェロー（1993年4月11日）は、日本の競走馬、種牡馬。1995年にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時7歳）と交配したバブルカンパニーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦7勝2着2回。1996年の天皇賞（秋）(G1)に勝利した他、1995年の朝日杯3歳ステークス(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

10月7日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のトーシンアトラスに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月19日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサクラスピードオーに1馬身の差をつけて2勝目をマークした。

12月10日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンガイモンを3/4馬身振り切ってG1初挑戦初制覇を果たした。

3歳（1996年）

3月24日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のチアズサイレンスを半馬身振り切って4連勝で重賞2勝目をマークした。

10月6日、約6か月半の休み明けで迎えた6戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマヤノトップガンを半馬身振り切って天皇賞馬の称号を手に入れた。

11月24日、中3週で迎えた8戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

4歳（1997年）

6月15日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（7戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウカイタローを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルをゲットした。

7月6日、中2週で迎えた10戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたマーベラスサンデー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月5日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のツクバシンフォニーを半馬身振り切って5つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月26日、中2週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（9戦6勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたエアグルーヴ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月23日、中3週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（10戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。