サクラスピードオー（1993年生、母サクラハッスル）

サクラスピードオー（1993年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラホクトオー（当時7歳）と交配したサクラハッスルが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）谷岡牧場。戦績は、中央平地19戦4勝2着2回、地方3戦0勝。1996年の共同通信杯4歳ステークス(G3)に勝利した他、1996年の京成杯(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

境勝太郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

10月7日、デビュー戦は小島太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したチアズサイレンスを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサニーズサイレンスに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月19日、中2週で迎えた3戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったバブルガムフェローに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中4週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（1996年）

1月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳G3の京成杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小島太騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のユノペンタゴンをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

2月11日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のエイシンコンカードに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

4月14日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

6月2日、中6週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

9月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた9戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

10月19日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月17日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた12戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（1997年）

1月6日、中2週で迎えた13戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマリーゴッドをクビ差振り切って4勝目を挙げた。

10月25日、約9か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

11月22日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、富士ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた16戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

5歳（1998年）

1月5日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

2月8日、中4週で迎えた18戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

2月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、佐藤吉勝騎手を鞍上に迎えて、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

12月15日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた20戦目は、藤倉寛幸騎手を鞍上に迎えて、ぶるるん特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6歳（1999年）

9月15日、約9か月の休養明けで迎えた21戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、G3の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

10月11日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた22戦目は、G1の南部杯（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。