ユノペンタゴン（1993年生、母Torsion Belle）

ユノペンタゴン（1993年5月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のRed Ransom（当時6歳）と交配したTorsion Belleが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地33戦4勝2着6回。1997年の東京新聞杯(G3)で2着に入った他、1996年の京成杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

9月2日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は428kg。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったイシノサンデーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したリードスパーリングにハナ差届かず2着に甘んじた。

9月24日、連闘で迎えた3戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイスティングを途轍もない末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月22日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のきんもくせい特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したテツノジョージにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月19日、中3週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウジェニエをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

3歳（1996年）

1月7日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3の京成杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したサクラスピードオーにハナ差届かず2着となった。

2月11日、中4週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた9戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

4月20日、中7週で迎えた10戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。17頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

6月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

10月6日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた14戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

12月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

12月22日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

4歳（1997年）

1月12日、中2週で迎えた18戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のナムラホームズをクビ差振り切って制した。

2月2日、中2週で迎えた19戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったベストタイアップにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月2日、中3週で迎えた20戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた21戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

10月11日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、オーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた23戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた24戦目は、トパーズステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったプレミアムサンダーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月13日、中3週で迎えた25戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

5歳（1998年）

1月6日、中2週で迎えた26戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた27戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた28戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

3月22日、中3週で迎えた29戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた30戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、竹秋ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のテセウスフリーゼを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

5月9日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた33戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。