ベストタイアップ（1992年生、母ミスタイモア）

ベストタイアップ（1992年3月29日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時15歳）と交配したミスタイモアが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地15戦7勝2着2回。1997年の中山金杯(ハンデG3)に勝利した他、1996年の中山金杯(ハンデG3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

10月8日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマチカネブラボーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1995年）

2月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったイブキニュースターにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3月26日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

10月8日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイキマーシャルを3/4馬身振り切って久方ぶりの実戦をモノにした。

10月29日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のトキオフェニックスに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

11月26日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のマルシゲギャロップに2馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

4歳（1996年）

1月5日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデG3の中山金杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のウインドフィールズに1馬身半の差をつけて4連勝で重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

3月17日、中9週で迎えた9戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月21日、中4週で迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

10月6日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。17頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したエイシンバーリンにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（1997年）

1月5日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマウンテンストーンに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

2月2日、中3週で迎えた15戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のユノペンタゴンに1馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手にした。