ピサノクウカイ（2001年生、母レミニセントリー）

ピサノクウカイ（2001年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋空海」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したレミニセントリーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地13戦3勝2着4回、地方3戦0勝。2004年のプリンシパルステークス(オープン)に勝利した他、2005年の白富士ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

12月6日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセルフリスペクトに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2004年）

2月14日、中9週で迎えた2戦目は、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったホオキパウェーブにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月29日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でO.ペリエ騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月4日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1800m 小雨/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマイネピュール決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月24日、中2週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルポロネーズを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月8日、中1週で迎えた6戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヴンダーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月30日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でD.オリヴァー騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

10月2日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月12日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のキーボランチをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

12月26日、中1週で迎えた10戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

4歳（2005年）

2月5日、中5週で迎えた11戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（3戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、アルスブランカにハナ差交わされて2着に甘んじた。

2月19日、中1週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた13戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

6歳（2007年）

5月24日、約26か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg減らして迎えた14戦目は、柴田直樹騎手を鞍上に迎えて、エメラルドオープン（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月27日、中4週で迎えた15戦目は、パールオープン（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田直樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

9月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から21kg増やして迎えた16戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の長月特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びを欠き13着に敗れた。