サクラミモザ（2006年生、母サクラブーケ）

サクラミモザ（2006年5月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋花名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時14歳）と交配したサクラブーケが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は原光彦。戦績は、中央平地21戦3勝2着2回、地方1戦0勝。2009年のチューリップ賞(牝G3)で2着に入った他、2009年の福島民友カップ(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

12月14日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山ダート1200m 雨/重）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のペイントカフェに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2009年）

1月25日、中5週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて、最後は2着のクリンゲルベルガーに1馬身3/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月7日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ブエナビスタに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月12日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

5月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

6月17日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

8月29日、中9週で迎えた7戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

10月25日、中7週で迎えた8戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

12月6日、中5週で迎えた9戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

4歳（2010年）

1月10日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

4月11日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

7月3日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のサクラバレットをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

9月25日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

10月24日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月27日、中4週で迎えた16戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したユキノハボタンにクビ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2011年）

1月15日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

2月27日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月16日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月22日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下ののぞみ賞（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

6月25日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。競走中止となった。