アイチャンルック（2001年生、母トウショウアイ）

アイチャンルック（2001年3月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のジェネラス（当時13歳）と交配したトウショウアイが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）谷岡牧場。戦績は、地方26戦3勝2着3回。2004年のロジータ記念(牝地方重賞)に勝利した他、2004年の黒潮盃(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

阪本一栄厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2003年）

10月24日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 晴/重）に出走。馬体重は440kg。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワイエムオペラに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月27日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳戦のカトレア特別（大井ダート1490m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコンサートスターに2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

12月30日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

3歳（2004年）

2月13日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの’04桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

5月21日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったブルーロバリーに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

6月9日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（7戦2勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月4日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた9戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキョウエイプライドを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

9月15日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた11戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のカネマサヴィーナスをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

11月3日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定地方重賞のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4歳（2005年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた15戦目は、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の一般A2以下（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（8戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

8月2日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦の’05クリスタルナイトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

9月14日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた19戦目は、地方重賞の東京記念（大井ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月3日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定地方重賞のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったジーナフォンテンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月15日、中5週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

5歳（2006年）

1月18日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

3月22日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の’06スプリングカップ（大井ダート2000m 雨/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（5戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の’06ブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（6戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた26戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、’06グリーンカップ（大井ダート2000m 曇/重）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。