ジーナフォンテン（1998年生、母ジュピターガール）

ジーナフォンテン（1998年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のベストタイアップ（当時6歳）と交配したジュピターガールが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道登別市、生産者は（有）登別上水牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方33戦13勝2着5回。2003年の川崎記念(G1)で3着に入った他、2003年のエンプレス杯(牝G2)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

小国忍厩舎（上山）へ入厩。

2歳（2000年）

7月11日、デビュー戦は小国博行騎手を鞍上に据えて、3歳A3（上山ダート1250m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のワタリサンサンに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月17日、中4週で迎えた2戦目は、3歳A1（上山ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（1戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のバンブーレインボーに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月17日、中3週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞の若葉賞（上山ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小国博行騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のアローゼファーに1馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月29日、中5週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞の若駒賞（上山ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小国博行騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のアローゼファーに4馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

3歳（2001年）

9月4日、約10か月半の休み明けで迎えた5戦目は、一般B2イ（上山ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で小国博行騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のドラマチックアーツに3馬身の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

10月14日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の姫川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で小国博行騎手（5戦5勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月18日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小国博行騎手（6戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小国博行騎手（7戦5勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

4歳（2002年）

1月4日、中3週で迎えた9戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、かりゅう特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマタイセイに4馬身の差をつけて6勝目をつかんだ。

2月27日、中7週で馬体重を前走から30kg増やして迎えた10戦目は、フレンドリーレイン特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカインドティンバーに1馬身の差をつけて7勝目を掴み取った。

3月22日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の爽春賞（大井ダート1790m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカゼノムサシをクビ差振り切って雨中の混戦を制した。

4月17日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦3勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦のエメラルド特別（船橋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦3勝）。5頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったベルモントアクターに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月11日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の万緑特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るカミスドリームを強烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月11日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアインアインを上がり1位タイの末脚でクビ差だけ差し切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

10月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた16戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で張田京騎手（7戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したビーポジティブを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中9週で迎えた17戦目は、牝馬限定地方重賞のファーストレディー賞（大井ダート1790m 晴/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で張田京騎手（8戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2003年）

1月29日、中6週で迎えた18戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で張田京騎手（9戦5勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

2月26日、中3週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るビーポジティブを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

4月28日、中8週で迎えた20戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（10戦5勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、ラヴァリーフリッグに半馬身交わされて2着となった。

5月28日、中3週で迎えた21戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月10日、約6か月半の休み明けで迎えた22戦目は、地方重賞のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（11戦5勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったエスプリシーズに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6歳（2004年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（12戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた24戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（13戦5勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月23日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた26戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

7月20日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は張田京騎手（14戦5勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月15日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた28戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（15戦5勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7歳（2005年）

1月19日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（16戦5勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

2月9日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（17戦5勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

2月23日、中1週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた31戦目は、地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（18戦5勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るベルモントソレイユを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

4月6日、中5週で迎えた32戦目は、地方重賞のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤隆騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月7日、中8週で迎えた33戦目は、地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 曇/良）に出走。鞍上は張田京騎手（19戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

7月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

11月3日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた35戦目は、牝馬限定地方重賞のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は佐藤隆騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアイチャンルックに3馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

8歳（2006年）

2月15日、約3か月半の休み明けで迎えた36戦目は、地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月22日、連闘で迎えた37戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤隆騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

4月5日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた38戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤隆騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後はレマーズガールと並んで2着同着となった。