ビーポジティブ（1999年生、母フェアリードール）

ビーポジティブ（1999年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したフェアリードールが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地12戦2勝2着2回、地方7戦1勝2着2回。2003年のエンプレス杯(牝G2)で2着に入った他、2002年のクイーン賞(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

6月2日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

6月15日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、マルカフルートに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月21日、中2週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフィールドヘイローに約15馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

8月18日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のように疾駆したが、サンエムノヴァにハナ差交わされて2着に甘んじた。

8月24日、連闘で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユノブラウニーに8馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

9月15日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のジーナフォンテンに3馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手に入れた。

11月3日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

4歳（2003年）

2月5日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、非常に緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、ネームヴァリューに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

2月26日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた11戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ジーナフォンテンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

3月15日、中1週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

4月28日、中5週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

10月2日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5歳（2004年）

1月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた15戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた16戦目は、G3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

6月6日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた18戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。