ベストオブラック（2018年生、母カワカミショコラ）

ベストオブラック（2018年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「健闘を祈る」。毛色は鹿毛。種牡馬のメイショウボーラー（当時17歳）と交配したカワカミショコラが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は三石川上牧場。主な勝ち鞍は2021年の3歳以上C2二。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三石川上牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ホースナインによって518.4万円で落札された。

羽月友彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月12日、デビュー戦は藤懸貴志騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

9月5日、中7週で迎えた2戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた3戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

10月18日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水口優也騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

12月26日、中6週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で水口優也騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

3歳（2021年）

1月17日、中2週で迎えた7戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

3月13日、中7週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、5着に入り込んだ。

3月27日、中1週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は水口優也騎手（4戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

6月12日、中6週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

8月18日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリリープリンセスに9馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月16日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のピックプウィンに7馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

10月13日、中3週で迎えた15戦目は、姫路さぎ草特別（園田ダート1400m 曇/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るヒロシゲウェーブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月11日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のソロムコに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月23日、中5週で迎えた17戦目は、猪名川町いなぼう特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉村智洋騎手（4戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリュヌドミエルに9馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4歳（2022年）

2月2日、中5週で迎えた18戦目は、4歳以上B1（姫路ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉村智洋騎手（5戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシトラスクーラーに6馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

3月22日、中6週で迎えた19戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で吉村智洋騎手（6戦6勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイヤモンドリリーに4馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

7月15日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、ハイビスカス賞（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で吉村智洋騎手（7戦7勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクールシャワーを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

9月16日、中8週で迎えた21戦目は、十五夜特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉村智洋騎手（8戦8勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

10月7日、中2週で迎えた22戦目は、ニッカン菊園特別（園田ダート1400m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で吉村智洋騎手（9戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

11月29日、中7週で迎えた23戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、神戸ビーフ特別（園田ダート1400m 雨/重）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

5歳（2023年）

1月4日、中4週で迎えた24戦目は、睦月特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のモズファヴォリートをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

1月26日、中2週で迎えた25戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、アベリア賞（姫路ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月28日、中4週で迎えた26戦目は、姫路カシの木特別（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（10戦8勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したエイシンヌプリに3/4馬身届かず2着となった。

3月29日、中3週で迎えた27戦目は、逆瀬川特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は廣瀬航騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したケンジーフェイスを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月28日、中3週で迎えた28戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、J-PLACEよかわ開設10周年記念（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のバーニングペスカを3/4馬身振り切って10勝目を達成した。

5月18日、中2週で迎えた29戦目は、新茶特別（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田野豊三騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったフィアットルクスに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

6月9日、中2週で迎えた30戦目は、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で田野豊三騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したツムタイザンにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月28日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、姫山菊花賞（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田野豊三騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた32戦目は、DASHよかわ開設15周年記念（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田野豊三騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

11月16日、中2週で迎えた33戦目は、加古川くつした特別（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田野豊三騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したツムタイザンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月14日、中3週で迎えた34戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、近江米特別（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2024年）

1月3日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ戦の新春賞（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は田野豊三騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。