エイシンヌプリ（2019年生、母エーシンパナギア）

エイシンヌプリ（2019年4月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+山(アイヌ語)」。毛色は青鹿毛。種牡馬のパイロ（当時14歳）と交配したエーシンパナギアが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は木田牧場。2021年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)で3着に入った他、2021年のフルールカップ(牝地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中正二厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2021年）

5月4日、デビュー戦は服部茂史騎手を鞍上に据えて、2歳戦のスーパーフレッシュチャレンジ1（門別ダート1100m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のボサノヴァに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

6月24日、中4週で迎えた3戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ3（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、フィリオデルソルに半馬身交わされて2着に敗れた。

8月11日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフルールカップ（門別ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったスティールルージュをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

9月2日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で阪野学騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（門別ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で阪野学騎手（4戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた8戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

3歳（2022年）

3月5日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のナックドロップスに1馬身の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

3月13日、連闘で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

5月1日、中6週で迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

10月15日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた13戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

12月28日、中6週で迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのベストウィッシュカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

2023年1月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4歳（2023年）

2月1日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、ひょうご雪姫ポーク特別（姫路ダート1500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったタガノウィリアムに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月28日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、姫路カシの木特別（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のベストオブラックを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

3月22日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた17戦目は、4歳以上A2 B1（姫路ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったクリノメガミエースに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた18戦目は、春暖特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のガンケンを3/4馬身振り切って4勝目をつかんだ。

5月5日、中2週で迎えた19戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、さつき特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ナムラタタに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

6月9日、中4週で迎えた20戦目は、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は田中学騎手（3戦2勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

7月20日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上A1 A2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったハナブサにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

8月11日、中2週で迎えた22戦目は、園田サマーカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

9月21日、中5週で迎えた23戦目は、3歳以上A1（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（6戦2勝）。5頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイナズマテーラーをクビ差だけ差し切って5勝目を奪取した。

10月20日、中3週で迎えた24戦目は、兵庫ゴールドカップ（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（7戦3勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

5歳（2024年）

1月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg減らして迎えた25戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、猪名川町いなぼう特別（園田ダート1230m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

2月8日、中3週で迎えた26戦目は、兵庫ウインターカップ（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

2024年2月23日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。