スプートニク（2001年生、母ミストラルアゲン）

スプートニク（2001年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「旅人、人工衛星の名（ロシア語）」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時7歳）と交配したミストラルアゲンが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地25戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の富嶽賞(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額2,835万円（5.67万×500口）で一口馬主が募集された。

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

10月12日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は498kg。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

12月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したシュウザンコンドルに半馬身届かず2着となった。

3歳（2004年）

1月12日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミヤギノスキャンを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

4月11日、中9週で迎えた5戦目は、3歳500万下の滝桜賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

5月8日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず11着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた7戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したゼッツーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月19日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

7月11日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

10月16日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したロンサムコンドルに半馬身届かず2着に敗北した。

10月31日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトウショウクリームをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月13日、中1週で迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた13戦目は、S.パスキエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

4歳（2005年）

5月8日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた16戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のヒシシンエイに1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

6月11日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でK.デザーモ騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月20日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はK.デザーモ騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

5歳（2006年）

5月6日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の金峰山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のヒカルベガをハナ差振り切って休養明け初戦を物にした。

5月21日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富嶽賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジュラナスリングをハナ差振り切って5勝目をつかんだ。

6月10日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

9月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

10月7日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

10月15日、連闘で迎えた25戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。