アトミックバイオ（1991年生、母サニースポット）

アトミックバイオ（1991年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時6歳）と交配したサニースポットが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地37戦5勝2着4回、地方8戦0勝。主な勝ち鞍は1996年の信濃川特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

10月9日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は444kg。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた2戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月18日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

3歳（1994年）

2月12日、中7週で迎えた6戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

2月26日、中1週で迎えた7戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（小倉芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月9日、中3週で迎えた9戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したホクセツドリームを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

4月24日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は内山正博騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアイコンタクトをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

10月9日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた15戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は内山正博騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

12月18日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

4歳（1995年）

1月7日、中2週で迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は内山正博騎手（6戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた20戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた21戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた22戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた23戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るスピードファイターを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手中に収めた。

4月29日、中1週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

6月3日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた26戦目は、5歳以上900万下の栂尾特別（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

10月28日、約5か月の休養明けで迎えた27戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月9日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったケイエスミラーにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

12月23日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のミナミノツバサオーをハナ差振り切って3勝目を収める

5歳（1996年）

1月7日、中1週で迎えた32戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のユウキアラシオーを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

1月28日、中2週で迎えた33戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた34戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（7戦2勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

6月16日、約4か月の休養明けで迎えた35戦目は、5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は内山正博騎手（7戦1勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシンコウバイにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

6月30日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の生田特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったナイスガルボに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月20日、中2週で迎えた37戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルスマイルを半馬身振り切って5勝目をつかんだ。

6歳（1997年）

1月24日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた38戦目は、山口健治騎手を鞍上に迎えて、天馬特別（宇都宮ダート1900m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

2月20日、中3週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた39戦目は、白梅特別（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口健治騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた40戦目は、春光特別（宇都宮ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口健治騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた41戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、なでしこ特別（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。3着を確保した。

7月24日、中3週で迎えた42戦目は、盛夏特別（宇都宮ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた43戦目は、早川順一騎手を鞍上に迎えて、葉月特別（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた44戦目は、長月特別（宇都宮ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は内田利雄騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月26日、中6週で迎えた45戦目は、二荒賞（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（3戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。