ユキノビジン（1990年生、母フアテイマ）

ユキノビジン（1990年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時8歳）と交配したフアテイマが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村田牧場。戦績は、中央平地6戦3勝2着2回、地方4戦3勝。1993年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入った他、1993年の桜花賞(牝G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

阿部時男厩舎（水沢）へ入厩。

2歳（1992年）

8月10日、デビュー戦は小野寺雅彦騎手を鞍上に据えて、3歳（盛岡ダート850m 晴/稍重）に出走。馬体重は467kg。5頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のミタカパッサーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月31日、中2週で迎えた2戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳（盛岡ダート1420m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のトウホクグラスに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のビギナーズカップ（盛岡ダート1100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のサカモトルーキーに3馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月10日、中3週で迎えた4戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の南部駒賞（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に敗れた。

3歳（1993年）

2月27日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のビコーアルファーに3馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

4月11日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したベガにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月23日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったベガにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月3日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のホクトベガに2馬身の差をつけて重賞初制覇を遂げる

11月14日、中5週で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に牝馬ながら56.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアルファキュートを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。