アルピニズム（2017年生、母パイクスピーク）

アルピニズム（2017年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「近代スポーツとしての登山の方法、技術や精神」。毛色は鹿毛。種牡馬のローエングリン（当時18歳）と交配したパイクスピークが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦4勝2着1回、中央障害1戦0勝、地方8戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2021年のサンライズステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

金成貴史厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

1月19日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

3月21日、中8週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

7月12日、中8週で迎えた5戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 小雨/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るレイチェリーを凄まじい末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

8月9日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1400m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭に躍り出て、最後は2着のノルカソルカに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月3日、中7週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田菜七子騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

12月13日、中9週で迎えた8戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたトキメキ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月27日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスのハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジュニパーベリーに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

4歳（2021年）

1月17日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシセイヒテンに2馬身半の差をつけて4勝目を収める

3月6日、中6週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3の夕刊フジ賞オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

4月11日、中4週で迎えた12戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

6月13日、中8週で迎えた13戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

12月5日、約6か月の休み明けで迎えた14戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

5歳（2022年）

1月15日、中5週で迎えた15戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

4月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

8月14日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

10月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武藤雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての18番人気で6番ゲートからスタート。17着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は永野猛蔵騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

6歳（2023年）

2月12日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた21戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

4月30日、中6週で迎えた22戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は武藤雅騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた23戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

8月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月2日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、C3-10（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた26戦目は、一般C3-9（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサウンドウイッシュに4馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7歳（2024年）

1月8日、中2週で迎えた27戦目は、シモバシラ特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮川実騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた28戦目は、ロウバイ特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で宮川実騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月6日、中1週で迎えた29戦目は、妹尾浩一朗騎手を鞍上に迎えて、親父様ご生誕祭特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、スカリーワグにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月20日、中1週で迎えた30戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C3-3（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシャフトオブライトに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

3月10日、中2週で迎えた31戦目は、一般C2-4（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた32戦目は、一般C2-4（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は宮川実騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた33戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、一般B1（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。