マハーバリプラム（2005年生、母マハーブ）

マハーバリプラム（2005年3月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「世界遺産の一つ」。毛色は青毛。種牡馬のフジキセキ（当時13歳）と交配したマハーブが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地21戦6勝2着5回。2010年の室町ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2010年のBSN賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

3月23日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

5月4日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったヴェンティに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

7月5日、中6週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタニノジュレップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月26日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のグレースエポナに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月26日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のミリオンディスクをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2009年）

3月8日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

6月20日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、テスタマッタに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月16日、中7週で迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では豪脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のツウカイヤスナムに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2010年）

1月23日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたマルカベンチャー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月6日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、伸びてきたファイナルスコアー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月14日、中9週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったアースサウンドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月4日、中2週で迎えた17戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るアースサウンドを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

10月23日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエノクをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月12日、中6週で迎えた19戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

6歳（2011年）

1月9日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

2月26日、中6週で迎えた21戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。