テスタマッタ（2006年生、母ディフィカルト）
Testa Matta
2006.03.19
テスタマッタ（2006年3月19日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「クリエイティブな意味合いでクレイジー（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のTapit（当時5歳）と交配したディフィカルトが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦5勝2着2回、地方15戦2勝2着2回。2012年のフェブラリーステークス(G1)に勝利した他、2009年のジャパンダートダービー(Jpn1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げた。
経歴
デビュー前
村山明厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2008年）
10月19日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアーリーロブストをクビ差振り切って初白星を挙げた。
12月14日、中7週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。
3歳（2009年）
4月19日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはなみずき賞（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。
5月9日、中2週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。
5月16日、連闘で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず12着に敗れた。
5月31日、中1週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 雨/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエーシンビートロンを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。
6月20日、中2週で迎えた7戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線に入ると、前で粘るマハーバリプラムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。
7月8日、中2週で迎えた8戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシルクメビウスに2馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。
11月7日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。
11月25日、中2週で迎えた10戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.スミヨン騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。
4歳（2010年）
1月27日、中8週で迎えた11戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
2月21日、中3週で迎えた12戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエスポワールシチーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。
9月23日、約7か月の休み明けで迎えた13戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。
10月11日、中2週で迎えた14戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。
5歳（2011年）
3月6日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。
4月10日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、ハンデG3のマーチステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のブラボーデイジーに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。
5月22日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 曇/不良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。
7月2日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。
7月17日、中1週で迎えた19戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったランフォルセにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。
11月13日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。
12月4日、中2週で迎えた21戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。
12月29日、中3週で迎えた22戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、3着に入った。
6歳（2012年）
1月29日、中3週で迎えた23戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。
2月19日、中2週で迎えた24戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のシルクフォーチュンに2馬身の差をつけてダートマイル王の座を射止めた。
5月2日、中9週で迎えた25戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。
6月27日、中7週で迎えた26戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（8戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
8月16日、中6週で迎えた27戦目は、Jpn2のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（9戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、シビルウォーに交わされて6馬身差の2着に敗れた。
11月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、Jpn1のJBCクラシック（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（10戦2勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。
7歳（2013年）
1月27日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた29戦目は、D.マクドノー騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。
2月17日、中2週で迎えた30戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。
5月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。
5月29日、中2週で迎えた32戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のセイクリムズンを半馬身振り切って4つ目の重賞タイトルをゲットした。
6月26日、中3週で迎えた33戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。
10月2日、約3か月半の休み明けで迎えた34戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（12戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったタイセイレジェンドに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。
11月4日、中4週で迎えた35戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCスプリント（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。
12月1日、中3週で迎えた36戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。
8歳（2014年）
2月2日、中8週で迎えた37戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。