アドバンスピール（2005年生、母ウィギング）

アドバンスピール（2005年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「前進する＋父名の一部」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシングスピール（当時13歳）と交配したウィギングが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）タイヘイ牧場。戦績は、中央平地15戦1勝2着2回、地方21戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、タイヘイ牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、長谷川泰一によって3,045万円で落札された。

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

5月3日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。馬体重は484kg。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のストロングコマンドをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

4歳（2009年）

7月18日、約14か月半の休養明けで迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

8月29日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

11月15日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5歳（2010年）

2月7日、中6週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月6日、中3週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

5月9日、中8週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、ザドライブに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月17日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

11月21日、中4週で迎えた12戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったゴールドバシリスクにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

6歳（2011年）

5月7日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた15戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の巻機山特別（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

7月28日、中8週で迎えた16戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のオオシマセレーネに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月15日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で板野央騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた18戦目は、のうぜんかずら賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で板野央騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上B1 B2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で板野央騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

10月6日、連闘で迎えた20戦目は、豊岡・コウノトリ特別（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で板野央騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた21戦目は、けいとう賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で板野央騎手（5戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、シルクマウンテンに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

11月3日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で板野央騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で板野央騎手（7戦1勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のエリモマーヴェラスをアタマ差振り切って3勝目を収める

12月8日、中1週で迎えた24戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1400m 雨/重）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

7歳（2012年）

1月7日、中3週で迎えた25戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、七草特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた26戦目は、江川伸幸騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三四（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた27戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で江川伸幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた28戦目は、一般C2二三四（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で江川伸幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた29戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

4月9日、中2週で迎えた30戦目は、山林堂信彦騎手を鞍上に迎えて、2012春川崎ジョッキーズカップ（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた31戦目は、2012 5ツ星お米マイスター賞（船橋ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山林堂信彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた32戦目は、誘導馬トライアンフトーチ誕生日記念（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山林堂信彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい6着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた33戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

6月19日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた34戦目は、一般C2二三（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

7月5日、中1週で迎えた35戦目は、月見草特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るクイーンサバンナを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて優勝

7月26日、中2週で迎えた36戦目は、一般C1三（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で町田直希騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマイネクラレットに詰め切れず、2馬身差の2着となった。