モズオトコマエ（2014年生、母プラチナハート）

モズオトコマエ（2014年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋男前」。毛色は芦毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時14歳）と交配したプラチナハートが19歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は土田農場。2018年のイヌワシ賞(地方重賞)に勝利した他、2017年の黒潮菊花賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、土田農場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、キャピタル・システムによって756万円で落札された。

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

7月23日、デビュー戦は藤懸貴志騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は542kg。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず16着に終わった。

8月23日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、伊藤千尋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-4（門別ダート1200m 晴/稍重）に56kgの斤量を背負って出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテネレッツァに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月7日、中1週で迎えた3戦目は、3歳以上C4-4（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤千尋騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハーレックに約14馬身の大差をつけて断然の支持に応えた。

10月1日、中2週で迎えた4戦目は、上田将司騎手を鞍上に迎えて、ソナレノギク特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロジテーストに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月15日、中1週で迎えた5戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の黒潮菊花賞（高知ダート1900m 雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカレンラヴニールに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2018年）

4月19日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた6戦目は、水芭蕉特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤千尋騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンボレアルを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月10日、中2週で迎えた7戦目は、キズナ・プレミアム（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤千尋騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた8戦目は、日高地区測量設計協会特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤千尋騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

6月20日、中1週で迎えた9戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、おうむ産業観光まつり特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアーススカイを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

7月19日、中3週で迎えた10戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の星雲賞（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったスーパーステションに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

8月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、モーリス・プレミアム（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、ワークアンドラブに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

8月28日、中1週で迎えた12戦目は、祝食登別閻魔やきそば特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードゼストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月11日、中1週で迎えた13戦目は、地方重賞のイヌワシ賞（金沢ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は鴨宮祥行騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナガラオリオンを次元の違う末脚で半馬身差し切って制した。

10月2日、中2週で迎えた14戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鴨宮祥行騎手（2戦2勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

5歳（2019年）

4月23日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた15戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、しりうち春のカキまつり特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るセンコーファーストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて休養明け初戦を制した。

5月21日、中3週で迎えた16戦目は、地方重賞の赤レンガ記念（マインドユアビスケ（門別ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず3着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた17戦目は、地方重賞の六甲盃（園田ダート2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は鴨宮祥行騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

7月17日、中4週で迎えた18戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の瑞穂賞（門別ダート1800m 晴/不良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた20戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

6歳（2020年）

1月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

4月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は石川倭騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた23戦目は、地方重賞の赤レンガ記念（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた24戦目は、キタサンブラック・プレミアム（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（4戦1勝）。4頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るスーパージンガを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月6日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、がんばれ!馬産地日高特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は阪野学騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

11月5日、中3週で迎えた26戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/重）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた27戦目は、林謙佑騎手を鞍上に迎えて、高知県山茶花特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7歳（2021年）

1月1日、中3週で迎えた28戦目は、一般B5（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で林謙佑騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

1月19日、中2週で迎えた29戦目は、一般B3（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で林謙佑騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったバーントシェンナに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月9日、中2週で迎えた30戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、白皇山特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

3月1日、中2週で迎えた31戦目は、千本山特別（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で郷間勇太騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた32戦目は、一般B3（高知ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で郷間勇太騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンビジョンを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

4月17日、中4週で迎えた33戦目は、木村直輝騎手を鞍上に迎えて、野根山特別（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた34戦目は、安田川特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木村直輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた35戦目は、一般B3（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木村直輝騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた36戦目は、妹尾将充騎手を鞍上に迎えて、恵実との思い出は特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた37戦目は、四万十川特別（高知ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は郷間勇太騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

7月3日、中1週で迎えた38戦目は、山崎雅由騎手を鞍上に迎えて、竜王山特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

8月22日、中6週で迎えた39戦目は、兼子千央騎手を鞍上に迎えて、石動山特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた40戦目は、成巽閣庭園特別（金沢ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で兼子千央騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

2021年9月25日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。