ファミリーズオナー（2012年生、母エリザベススイート）

ファミリーズオナー（2012年3月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「一族の誉れ」。毛色は栗毛。種牡馬のデュランダル（当時13歳）と交配したエリザベススイートが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白瀬盛雄。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、白瀬盛雄から「八戸市場サラブレッド1歳」に上場され、レックスによって598.5万円で落札された。

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

2月8日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 雨/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

3月21日、中5週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

5月2日、中5週で迎えた3戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したメイスンヴィーナスに3/4馬身届かず2着となった。

5月17日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

5月24日、連闘で迎えた5戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

8月2日、中9週で迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた7戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

4歳（2016年）

1月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、冬牡丹賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジョーマダガスカルに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

2月2日、中3週で迎えた9戦目は、スカパー!南関東地方競馬チャンネル賞（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモデレガンスに8馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

3月9日、中4週で迎えた10戦目は、アクアマリン賞（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のアシュラウェイに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

3月22日、中1週で迎えた11戦目は、幸手権現堂桜堤賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のダイワイマージュに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月27日、中4週で迎えた12戦目は、新緑特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、ピースフォーエバーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5月11日、中1週で迎えた13戦目は、薫風特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦4勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴァンドデセールに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月3日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の稲荷山特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハッピーリーベをアタマ差だけ差し切って断然人気に応えた。

10月8日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

11月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたカンタベリーマイン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月3日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスキースクールを3/4馬身振り切って7勝目を収める

12月23日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

5歳（2017年）

3月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の恵那特別（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で中井裕二騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

7月23日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

10月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の大山崎特別（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

6歳（2018年）

5月12日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg絞って迎えた23戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の火打山特別（新潟ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。

6月30日、中6週で迎えた24戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。12着に終わった。