オラクルアスカ（1985年生、母テイエンジエル）

オラクルアスカ（1985年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のパーソロン（当時25歳）と交配したテイエンジエルが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）出口牧場。戦績は、中央平地20戦7勝。1989年の富士ステークス(オープン)に勝利した他、1989年のニューイヤーステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田村駿仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

10月11日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るモンテソブリンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1988年）

7月16日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（福島芝2000m 曇/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハーバーライトに5馬身の差をつけて休み明け初戦を制した。

7月30日、中1週で迎えた3戦目は、4歳以上400万下の赤湯特別（福島芝2000m 曇/重）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の新潟日報賞（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

9月11日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上900万下（新潟芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のバレロッソに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月5日、中7週で迎えた6戦目は、4歳以上1400万下のノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダイナチャイナをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（1989年）

1月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のリンドホシをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月12日、中6週で迎えた8戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

9月23日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上1400万下のセプテンバーステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブルーリックをアタマ差振り切って休養明け初戦をモノにした。

11月12日、中6週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイビートウコウを上がり2位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

5歳（1990年）

3月24日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（6戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた13戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

5月13日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

7月22日、中9週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの朱鷺ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（6戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた16戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

10月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦6勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月2日、中4週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた19戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

6歳（1991年）

1月5日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。