ダイナチャイナ（1983年生、母アスコツトラツプ）

ダイナチャイナ（1983年5月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時12歳）と交配したアスコツトラツプが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦7勝2着4回。主な勝ち鞍は1988年の阿武隈特別(1400万下)。

経歴

デビュー前

矢野進厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1986年）

9月7日、デビュー戦は4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は446kg。鞍上は安田富男騎手。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

9月14日、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は柴崎勇騎手。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したサクライブキオーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

9月28日、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスズカザンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月12日、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は横田吉光騎手。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサカエメーディアに3馬身の差をつけて勝利を掴み取った。

10月25日、4歳以上400万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉沢宗一騎手。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のライラックゴールドを半馬身振り切って勝利した。

11月8日、4歳以上400万下の原町特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のワイドトップエースを半馬身振り切ってトップでゴールに飛び込んだ。

11月22日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の霜月賞（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で吉沢宗一騎手。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

5歳（1988年）

2月21日、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。

3月13日、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

4月3日、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のミヤギレデイーに1馬身の差をつけて勝利を掴んだ。

4月24日、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横田吉光騎手。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

5月8日、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスーパーウエポンに2馬身半の差をつけて勝利を掴んだ。

5月14日、5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横田吉光騎手。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したダイナトピックにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月5日、5歳以上1400万下の是政特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横田吉光騎手。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

7月2日、5歳以上1400万下の阿武隈特別（福島芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るカシマスワローを豪脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

10月16日、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

11月5日、4歳以上1400万下のノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したオラクルアスカにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月26日、牝馬限定の4歳以上1400万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るデュークプリンセスを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って勝利を収めた。

12月18日、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。