ヒナクイックワン（2015年生、母クーファチック）

ヒナクイックワン（2015年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「雛＋速い＋一。一番速く走れるように」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時20歳）と交配したクーファチックが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川島牧場。主な勝ち鞍は2020年の一般C1二。

経歴

デビュー前

1歳のとき、川島牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、西村亮二によって442.8万円で落札された。

高橋文雅厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2018年）

4月21日、デビュー戦は大庭和弥騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず16着に終わった。

6月9日、中6週で迎えた2戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

8月18日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

9月15日、中3週で迎えた4戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2十五（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた5戦目は、一般C2十三（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったミキノティンパニーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月6日、連闘で馬体重を前走から13kg減らして迎えた6戦目は、一般C2十一（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラフツマンシップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月21日、中1週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた7戦目は、一般C2九（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインダイバーに6馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

10月28日、連闘で迎えた8戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のプレシャスグリーンに5馬身の差をつけて1位に入線したが、その後失格となった。

4歳（2019年）

4月8日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた9戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた10戦目は、一般C2三（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るニシノレディーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を手にした。

5月6日、中1週で迎えた11戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般C2一（水沢ダート1400m 小雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

5月19日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた12戦目は、スモークツリー賞（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（6戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のペドラプレシオーザに6馬身の差をつけて制した。

6月2日、中1週で迎えた13戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、JCSファーストステージ第1戦（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、コスモパープルに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

6月23日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、一般B2二（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は村上忍騎手（7戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエコロレインボーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月8日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、早坂高原賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた16戦目は、一般B2四（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（8戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、モズリュウオウに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8月17日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた17戦目は、一般B2二（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（9戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月1日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた18戦目は、一般B2二（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（10戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

9月16日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、一般B2二（盛岡ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（11戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた20戦目は、一般B2三（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

11月9日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた21戦目は、令和元年台風19号災害被災者支援（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（12戦4勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

12月9日、中3週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた22戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、一般B2四（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

12月22日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、塚本涼人騎手を鞍上に迎えて、一般B2（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

5歳（2020年）

1月2日、中1週で迎えた24戦目は、一般B2五（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は岩本怜騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

4月12日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、一般C1七（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のソーグレアに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月28日、中1週で迎えた26戦目は、田沢湖賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた27戦目は、一般C1二（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のアルカサルを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

6月2日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた28戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、一般B2（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

6月15日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた29戦目は、一般B2二（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（3戦2勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

6月28日、中1週で迎えた30戦目は、一般B2四（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（4戦2勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、アドマイヤスカイに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

7月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、一般B2三（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（5戦2勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた32戦目は、一般B2（盛岡ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋悠里騎手（6戦2勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた33戦目は、一般B2二（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋悠里騎手（7戦2勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた34戦目は、一般B2（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋悠里騎手（8戦2勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

10月4日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた35戦目は、一般B2二（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で高橋悠里騎手（9戦2勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた36戦目は、一般B2二（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で高橋悠里騎手（10戦2勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず4着に終わった。